総会
第1号議案 平成8年度事業報告
(1)理事会を9月13日に1回開いた。
(2)第5回大会を開いた。
(3)JADTA Newsを4回発行した。26号は発行が遅れている。
インターネットでホームページを運営した。
(4)研究会を10回(第36-45回)開いた。
(5)会員の活動として、第31回ADTA大会に8名参加した。
ボディートークがロンドン支部を開設した。
第2号議案 新入会員、退会会員の報告
(1)27名の入会希望があり、理事会で承認した。会員は計206名となった。
木村千尋、佐藤キミ男、那須弓子、高橋明子、佐藤恵、伊藤知子、田川圭子、都築三重子、飛鷹教子、志賀淳子、小池琢也、久保田雅枝、渕上朝見、青
木恭子、川西輝子、佐伯蓉子、井上薫、市来百合子、小川明子、園部真里、二宮真由美、菅野純子、小家千津子、豊田由美子、福田忍、長瀬留美子、宮田みのり
(2)退会者はいなかった。
第3号議案 平成8年度会計報告、会計監査報告
平成8年度会計を事務局長が報告した。
照屋洋と清水美和子が監査を行った。
第4号議案 平成9年度事業計画、及び、予算案
平成9年度事業計画は例年通りとする。
予算案は作成中で、ニュースレター29号で報告する。
年会費の徴収が滞っており、調査費として5万円を計上した。
第5号議案 第8回総会大会会長の選出
清水美和子(富山)が第8回総会大会会長として選ばれた。
あいさつが行われた。
1997平井(奈良)、1998星野(東京)、1999清水(富山)、
2000未定(東京?)、2001増田(バリ??)
第6号議案 その他
(1)事務局長より今後の計画が報告された。
ダンスセラピーの紹介ビデオと参考文献リストの制作
協会の法人化
事務局業務の一部委託
(2)資格検討委員会(崎山)より経過報告があった。
資格の中身がまだ決まらない。
本年度は大会運営と重なったため話が進まなかった。
他学会との協力が必要。また、組織の法人・学会化も必要。
質問・意見
資格について
すでに履修した件はどうなるのか
―認める方向だが検討は進んでいない
標準となるグループの設定、臨床実習の形式化は
―重要なので検討していく
―どこでフィールドを作るかは大きなポイントなので、今後の課題とする
ダンスセラピーが社会で認められていくようPRしている
ADTAとの関係は
―ADTA第2代会長のチェクリン先生が当協会の顧問をしている。
―毎年5-10人がADTAの大会に参加している。
―米国に日本人が5-6人留学している。3人帰国している。
―町田事務局長がADTAの国際委員会に入っている。
―崎山が日本での活動を申請してDTRになった。
―海外の会員へもニュースレターを送っている。
最後に、次期大会会長の星野があいさつを行った。
ワークショップ抄録
■WS1『初めてダンスをする人に』堀切 叙子(フリー)
私たちはまず第一に、胎内で身体表現をもっていた。言葉を持っていなかった時、私たちは踊っていた。そこが、「人間は誰でもが踊るのだ」という原点であ
る。その時からだの自然があった。現在、私たちはその本来持っていたはずのからだを忘れているのではないか。このことを起点に、素足で踊るダンスをする人
にまず何を伝えたらよいか、ひとつの提案をしてみたい。
■WS2『手話ダンス あなたがいてありがとう』栗原 美幸(福井厚生病院ストレスケア科講師・福井県立大学看護短期大学部非常勤講師)
手話に触れたことが全くなかった私ですが、ある時手話ダンスをしてみて、その暖かさややさしさになんともいえない感動を味わうことができました。現在、
病院のストレスケア科の患者さん達にも紹介しています。歌いながらその歌詞を身体で表現することにより、言葉が生き生きとし心に働きかけられるような気が
しています。
■研究発表1『病棟ならびに退院後のデイケアにおけるからだほぐしの効用について』川岸 恵子(大阪府立病院)
当病棟では週1回、45分のボディーワークを経験した20 -
30才代の患者さんが、退院後に隣接するこころの健康総合センターでの週1回、90分のボディーワークに引き続き参加するケースが増加している。彼等に
とって、からだがほぐれて楽に動けることは、社会復帰のための大きな自信に繋がるとおもわれるので、からだがほぐれることの意味を考察したいと考えてい
る。
■研究発表2『精神科病棟におけるダンスセラピー ―大学病院での試み―』原恭子(Dance Unit Presence of Mind 主宰)
東海大学病院精神科開放病棟では、1996年9月よりダンスセラピーのセッションを行っている。対象となるのは主治医の許可があり、自らも参加を希望す
る患者である。1997年2月からは体と心の状態に関するアンケート調査をセッションの前後に施行している。その統計、セッション時に行った描画もあわ
せ、経過を報告したい。
■研究発表3『教育におけるセラピーとしてのダンス』北島 順子(大手前女子短期大学)
学校現場において、心の教育の必要性が叫ばれている昨今、「セラピーとしてのダンス」の価値に注目し、その精神を学校教育の中に活かしていくことは、意
義のあることだと感じる。著者が関わった小学校における事例研究を通して、教育におけるセラピーとしてのダンスについて考察する。
■研究発表4『アスペルガー障害患者に対するダンスセラピー』藤本 美和子(かごのクリニック)
コミュニケーション障害の一つであるアスペルガー障害と診断される20代の女性を対象にセッションを試みた。彼女は自分のからだにかたくなにこだわり、ストレッチを欠かさないが、対人的な相互性は欠如している。筆者が以前検討した、測定評価をもとに研究をすすめている。
■研究発表5『韓国舞踊の療法的特性について』Ryu Boon Soon(韓国)
韓国の伝統舞踊の精神療法的側面について。
■特別プログラム『座談会:池見酉次郎先生を囲んで』
心身医学(心療内科)を日本に広めた池見酉次郎先生(九州大学名誉教授・当協会顧問)を囲んでお話を伺います。
■WS3『体験! ストリート・ダンス』尾久祐紀(北青山診療所・東海大学医学部)
ソウル・ヒップホップ・ハウスなどストリート・ダンスに共通する基本的なリズムのとり方、身体の使い方を中心としたダンスセラピーを試みます。今回は、
東海大学病院精神科で定期的に行っているセッションと同じメニューで行います。是非体験していただき、ご意見をいただければと思います。
用意するもの:運動靴、動きやすい服装(ストリート・ファッションであれば楽しいでしょう)
■WS4『Body Talk』増田 明(ボディトーク協会)
ボディートークは自分の体とお話しすること、自分の体の声を聞いてその言い分に耳を傾けることから始めます。
1.軽い発声と共に体を柔らかく揺する。
2.心のしこりやゆがみをほぐして心身ともにスッキリさせる。
3.豊かに「体がおしゃべりすること」を通して自らの個性を発揮する。
4.他者と共に「体どおしでおしゃべり」することによって人間関係をスムースにする。
■講義『ダンスセラピー概論』町田章一(当協会)、平井タカネ(奈良女子大学)ほか
ダンスセラピーを取り巻く状況にふれながら、その歴史や理論などを紹介します。
■WS5『セラピストとしての技術と表現力』シャロン・チェクリン(ADTA第2代会長、当協会顧問)
セラピーを受ける人がもたらすさまざまな問題に、セラピストとしてどのように立ち向かうのか。このワークショップでは、相互作用(interaction)の理論に基づきながら、セラピストとしての技術と表現力の大切さを学びます。
■WS6『遊び・即興・ドラマへ』照屋 洋(東京都杉並区立阿佐ヶ谷中学校)
例えば、学校劇などで、形ばかりを追って「内側」を置き去りにしたものなどを見ると、子供たちのからだは壊れてしまうのではないか、と思ってしまいま
す。逆に、内側を大切にした日常稽古を続けていくと、閉じていたからだが少しずつ解放されたり、深いところから元気がでてきたりします。
今回は、遊び感覚でからだを動かしながら「内側」が動いていくレッスンを考えていますが、参加人数で内容も大分かわってきます。基本的には、劇を作るときの日常稽古のようなものが、中心となります。
■WS7『無心になって踊るダンスセラピー』芙二 三枝子(日本ダンスセラピー協会)
〈感覚を目覚めさせるエクササイズ〉
1.心身のリラックスを導く手当
2.背中合わせの触覚で感覚がめざめ、ボディの仕組みと呼吸をさとる
3.気の交流によって心が集中し、無心になってあるがままのダンスをたのしむ
4.ものの重さで自然の力学と動きの流れをさとり、素直な動きをマスターする
5.空間、時間、力そして流れと間を活用し、美しいダンスが生まれることによって健康でみづみづしいいのちが蘇生する
レポート
『奈良の大会での感動』 梅田忠之
夜の懇親会の席で、大会第一日目の感想を次のようにのべさせてもらった。
「若いときは、できるだけたくさん感動する機会をもつようにしなさい」と学生時代に教えられたことがある。これは年齢が長じてからも通用することであろう。
今日、私は幾つかの感動を味わうことができた。
その1.―午後の日程が終わり、会場になっている奈良女子大体育館を出てふと左方へ頭をめぐらすと、夕暮れになって紫色のシルエットとして輝くような三
笠山のやさしい山容が思いかけず近くにみえた。さらに右前方へ目を転じると木造寄棟造りの記念館のクラシックな建物をはじめ、品格のある幾棟かの校舎が夕
闇の中に浮かびあがって見通される。このすばらしい環境で学ぶ人、すむ人々の心安らかさ、しあわせに思いをはせていた。
その2.―パーティーがはじまる前のひととき、韓国からの留学生が雅やかな韓国舞踊を披露して下さった。その純白の舞姿は目をみはるばかりに美しく、私は胸を打たれた。この印象はいつまでも残ることであろう。
その3.―研究発表では、具体例を、アンケート調査や客観的評価を行いながら追究し、また有効例も報告された。ダンス・セラピーが一歩も二歩も前進しつつあるのが感じられた。今後ますます多彩化していくダンス・セラピーの発展が期待される。
最後に一言。周到な準備と行き届いた運営のもと、終始暖かい雰囲気の中で勉強でき、また、旧知、新進の人達との交流を楽しませてもらって、長い酷暑の夏の疲れもふっとんでしまった。
大会会長の平井タカネ先生はじめ事務局長の崎山ゆかりさん、大学関係の皆さん、学生さん!どうも有難うございました。
『奈良大会の感想』 下山浩一(千葉県立千葉東高等学校)
私はこの大会の前日まで東京で岩下徹さんの連続ワークショップ「すこしずつ自由になるために」に参加していたため、1週間の間にダンスセラピーの心髄とも言えるワークショップに6本も参加することができ、非常に充実した9月となりました。
岩下徹さんのワークショップからは、ダンス(というかダンス以前のムーヴメント)という方法で知性を磨くための「行」とも呼ぶべきものを感じました。しかもきわめて現代的な形での。
これに対しチェクリン先生のあの大きな体育館いっぱいに広がる、我々を覆うとてもおおらかな包容力はしみじみとした感銘を与えてくれました。
チェクリン先生があの日あの場所でなさっていた「仕事」は文字や言葉をはるかに超えた性質のものです。
セッションにおける父性と母性。そんなことを考えた奈良大会でした。
開催に向けて尋常ならざる力を注いでくださったであろう事務局の方々に感謝するのはもちろん、てきぱきとした仕事ぶりで会場業務をこなしてくださったスタッフのみなさんすべてに感謝いたしております。
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