第4回東京大会

日時:9月23日(土/祝)・24日(日)
会場:戸山サンライズ (東京都新宿区)
大会会長:松原豊

プログラム

9月23日(土/祝日)
【WS】岩下徹 「少しずつ自由になるために」
【発表】橋本光代 「岩下・湖南メソッドのその後」

【総会】日本ダンス・セラピー協会第4回総会
   ライセンス検討委員会報告(平井・松原)
【シンポジウム】「ダンス・セラピスト・ライセンスをめぐって」
   星野仁、鈴木千恵子、平井タカネ、松原豊、
   梅田忠之、芙二三枝子、町田章一

【WS】増田明 「ボディートーク」
【WS】金田安正 「車いすダンスの指導」

9月24日(日)
【発表】梅田忠之 「震災被災者へのダンスセラピー」
   牧田佳子 「シャドウパンチによる表出効果について」
   崎山・平井 「精神科入院患者との個人セッション」
【WS】袰岩ナオミ 「ライフアートプロセスの概要」
【WS】芙二三枝子 「ワンポイントワークショップ」(前半)
   照屋洋 「ワンポイントワークショップ」(後半)
【WS】堀切敍子 「初めてダンスをする人に」
   村井千枝 「踊るということ」
   永井順子 「背中でおしゃべりしてみよう」
【WS】松崎すみ子 「中高年者のバレエメソッド」
【WS】大野慶人 「舞踏の基礎」
【WS】シャロン・チェクリン

総会

会計報告

プログラム詳細

■「少しずつ自由になるために」岩下徹
 音楽に合わせるよりも、まず自分の身体の感覚を聴くようにします。はじめは一人で、それからペアを組んだり、グループに分れたりしながら、いくつかの即興の動きを、その場に応じて無理せずゆっくり進めていきます。
〈プロフィール〉 1957年東京生まれ。舞踏集団〈山海塾〉の舞踏手として国内外の公演に参加するかたわら、ソロ活動として〈即興〉の可能性を追求する。滋賀県湖南病院(精神科)において〈ダンスセラピーの試み〉を1988年より実施。

■「岩下・湖南メソッドのその後」橋本光代
 【発表】岩下・湖南メソッドを解説し、実際に患者さんがどの様に変化していくのかを報告する予定。
〈プロフィール〉 湖南病院看護部長。1985年より患者さんと太極拳開始。1988年より岩下徹とダンス・ワークショップ開始。1991年に自然気功修得。ヒーリングに関心がある。

■第4回総会
ライセンス検討委員会報告 平井タカネ・松原豊

■「シンポジウム:ダンス・セラピスト・ライセンスをめぐって」
 ダンス・セラピストの資格制度について、参加者の皆様と話し合います。
 鈴木千恵子先生から、ミュージック・セラピストのライセンスについて、最近の動向を報告して頂きます。総会に於ける資格検討委員会からの報告と合わせ、会場の皆様と意見交換を行います。
〈シンポジスト〉:星野仁(司会)、鈴木千恵子(ミュージック・セラピスト)、平井タカネ(資格検討委員会)、松原豊(資格検討委員会)、梅田忠之(初代会長)、芙二三枝子(第2代会長)、町田章一(事務局長)

■「ボディートーク」増田明
 〈本音は声にあらわれる〉
 心の働きは如実に体にあらわれます。
 その体の内部から発せられるのが声です。
 従って声は心と体の架け橋といえるでしょう。表面をどんなに繕っても、また言葉でどんなに誤魔化しても、体の内部の在り方はそうそうには作り変えることはできません。声が本音をあらわす所以です。
 今回はボディートークの表現によって、どのような声がどのような心から発するのかを体感してみましょう。
〈プロフィール〉 1943年生まれ。京都大学法学部、大阪教育大学特設音楽課程卒業。大阪府立高校の音楽教諭として、独自の芸術教育実践を展開。その原 理をボディートーク法としてまとめる。1985年協会を設立。著書「ボディートーク入門」(創元社・1995年10月発行予定)。

■「車いすダンスの指導」金田安正
 障害者といっても、障害の種類や程度はさまざまである。さらに、受傷したときの年齢やその後の訓練歴、社会復帰の経過、現在の環境などが異なる。このよ うに多種多様な障害者を、一つのスケールで競わせることには問題があるように思われる。新たな差別意識、劣等感等を生み出すきっかけともなりかねないの で、注意しなければならない。
 その点、「ダンス」は、どのような障害があろうと、特に他人と比較することなく、だれでも自分にあった自由な方法で、思いきり身体を動かし、自己表現を行っていくことができる点がよい。
 ここでは、車椅子の動きの可能性を紹介するとともに、学生にどのように「車いすダンス」の指導を展開していったのか、その経過をたどりながら、車いす使用者がダンスを行う意義や指導法などを紹介する。
〈プロフィール〉 国立身体障害者リハビリテーションセンター「リハ体育」専門職員養成課程 主任教官。

■「震災被災者へのダンス・セラピー」梅田忠之
 【発表】阪神大震災の被災者へのダンス・セラピーの体験をJADTAニュースNo.16で報告した。その続き。
 発生2ヶ月半後に赴いた小学校の避難所で医療とカウンセリングが一段落したので、ダンス・セラピーを行った。当時の雰囲気では異次元にも見えるかと思 い、敢行には勇気を要した。あとの反応も気になった。しかし笑声の連続と、楽しみ喜んでおられましたとの後任者からの情報で安心。
 戦乱のあとなどで自然に踊りの輪ができ、心身の安定と復旧の促進がみられることは、記録に散見されるところである。
〈プロフィール〉 京都で耳鼻科医を開業。佐伯敏子とともにダンスセラピーを実施。論文多数。当協会初代会長。

■「シャドウパンチによる表出効果について」牧田佳子
 【発表】ボクシングをはじめ、さまざまな格闘技で用いられるパンチ動作は比較的「攻撃」というイメージに結びつきやすい。R.ラバンは、8つの基本エ フォートの1つにこのパンチを挙げている。本研究ではこのパンチ動作を「シャドウパンチ」として、空間に向かって表現的に行わせ、VTRに記録した。今回 は、その動作の特徴および、感情尺度を用いて調査したシャドウパンチによる感情発散効果について検討したので、報告する。
〈プロフィール〉 1995年3月お茶の水女子大学舞踊教育学科卒業、4月より奈良女子大学大学院文学研究科1回生(修士課程)、平井タカネ研究室にてダンスセラピーを研究中。

■「精神科入院患者との個人セッション ―身体表現性障害(somatoform disorder)と境界例(borderline)の事例から―」崎山ゆかり、平井タカネ
 【発表】身体表現性障害の患者(40歳、男性)は、自分に関する多くの原因を身体性(筋力、体力がないなど)に求め、働かないことを正当化しようとす る。境界例の患者(25歳、女性)は、家族の中で自分は存在理由のない者であると感じ、自傷・自殺企図を行う。セッションの内容として、イメージングとそ の身体表現、ストレッチ、ボディワークを通して意識や生活態度の変化を認めた。現在も通院加療中である。その経過について報告したい。
〈プロフィール〉 崎山ゆかり:奈良県健康づくりセンター勤務、日本ダンス・セラピー協会理事。1990年奈良女子大学大学院修士課程修了(平井タカネ研究室にてダンスセラピーを研究)、在学時より精神科専門病院でセッション担当。
平井タカネ:奈良女子大学文学部 スポーツ科学講座教授、1994年10月より日本ダンス・セラピー協会副会長。訳書『からだの声を聞いてごらん―ダンスセラピーへの招待―』(T.シュープ著)、『ダンスセラピー』(H.レフコ著)。

■「ライフ・アート・プロセスの概要」袰岩なおみ
 今の自分はどこにいる?
 たとえば、この問いをきっかけに、絵を描く。絵のうまい、下手は関係ない。自分を呼ぶ色に惹かれるまま、クレパスを握り、その色がいきたがる紙面を自由に走らせる。
 数分で描いた絵を、今度は、動く。分析はしない。評価をくだすひともいない。ただ絵に向き合い、身体が反応するままに、ついていく。身体全体が反応する のか、それとも指先だけなのか。ていねいに自分とむきあいながら、ついていく。あるいは、他者の絵を見ながら物語をつける。相手の人が実際に直面している 課題解決の糸口が勝手に口をついて出ることもある。
 他者を通して自分の深層とつながりなおす。
 感情の「倉庫」になっている身体をほぐして、あたらしい物語の展開をみる。とにかく、ここまでやらなければだめ、という線引きがないから、クリエイティヴな作業は楽しい。あるのはシナリオではなく、スコアという最低限の指示書だけ。これもみんなで作っていくことが多い。
〈プロフィール〉 カリフォルニア大学心理学部卒業、筑波大学大学院(文化人類学)修了。異文化コミュニケーション研究、森や湖でのキャンプ・セラピー、 「健常者」のためのライフ・アート・レッスンを実践し、現在企業・学校・自治体のウエルネス・プログラム・デザイン、異文化教育、管理者研修、創造性開発 教育に携わる。1992年から2年間、アナ・ハルプリン研究所にてcreative expressive therapy(ムーブメント・セラピー)の訓練を受け、日本での代表を務めている。著書『壁が、透けてゆく―異文化対応の極意―』(筑摩書房)、訳書 『愛と怖れ』(ジェラルド ジャンポールスキー著、ヴォイス出版)。

■「ワンポイントワークショップ」(前半)  芙二三枝子
 芙二式ダンスセラピーは、「感覚をめざめさせるトレーニング」と「重さの遊び」という、二つのエクササイズを持っている。今回はその「重さの遊び」の中から、お手玉と、ビニールの袋を用いてワークショップを行う。
 又、同時に体の部分の重さをさとり、重さが体の中を流れるというイメージで、感じて動くからだ、自由に動けるからだを味わって、楽しんで頂く。
〈プロフィール〉 1947年芙二三枝子舞踊研究所を設立。独自の舞踊理念とトレーニングを開発し、意欲的に創作活動を行い、国内外で多数公演を開く。1983年舞踊芸術賞、1984年紫綬褒章、1994年勲四等宝冠章受賞。日本ダンス・セラピー協会会長。

■「ワンポイントワークショップ」(後半) 照屋洋
 気づく、他者に触れる、自由になる、一人で動く、他者と一緒に自由に動く等をいろいろな形で行っていきます。芙二先生のワンポイントワークショップの後 半を受け持ちますので、その前半の流れや来られた方の人数、様子を見てその時レッスンの内容を具体的に決めますが、一昨年の京都大会での内容をJADTA NEWS 9号で清水さんが、10号で堀切さんが書いて下さっていますので、そちらを見ていただければ参考になるかと思います。
〈プロフィール〉 中学校教諭。仕事の中で子供たちと向きあう「からだ」について考え始め、1981年、竹内俊晴演劇研究所の「からだとことばの教室」に通う。以来、仮面や舞踏、演劇、気功等を学びながら、学校で子供たちとからだのレッスンを続けている。

■「初めてダンスをする人に ――動きの素―試案・私案・思案―」堀切敍子
 身体表現の素は、胎内にあり。誕生後約1年、立位、歩行が始まる。身体表現の一大変化。その立位から、足はどう動くか?それを出発点に、動きはどのように生まれ、育ってゆくか―さあ、お立ち会い!!
 からだを知ろう!―立位、坐位、臥位。
 骨格を知ろう!―頭、胸、骨盤、四肢。
 筋肉を知ろう!―深部と表面。
 神経を知ろう!―指令を出している、いない?
 ――さあ、どこまで行けるか!!
〈プロフィール〉 1941年東京生まれ、栃木、神奈川育ち、小学校低学年より東京在住。初舞台は、栃木県今市町(当時)の神社の仮設舞台。踊り大好き人間。長じて、身体表現の誕生、動きの素は何かを捜し続けて来ている。

■「―踊るということ―」村井千枝   
 6分ほどのダンスを見ていただき、ワン・ポイントをお話ししましょう。
〈プロフィール〉 パフォーマーズショップ主宰。1960年代東京で活動、70年代ロス・アンゼルスでの舞踊活動。80年代より日本で「誰でも踊れる」ということをこころに、いろいろな人々とダンスを創りつづけている。

■「背中でおしゃべりしてみよう」永井順子
〈プロフィール〉 音楽療法歴10年。1988年渡独、ニーダーザクセン州立病院(精神科 老人、成人)でアートセラピスト・ダンスセラピストと共同で仕 事をし、メディアを分かち合う。1993年より神奈川病院及び都内作業所で様々な構成のグループを担当。ドイツで大野一雄に出会い、以来舞踏に心の源泉を 求め続ける。現在、ラバンも勉強中。

■「中高年者のバレエメソッド」松崎すみ子
 クラシック・バレエの基礎は、背筋をのばす。身体全体を引き上げる。これらを守り、手先足先の運動により血行を良くし、美しい音楽により呼吸をととのえ、ゆったりと良い気分で踊る。
 バレエの基礎を生かし、心身共に老化防止としたい。
〈プロフィール〉 小牧バレエ学園を経て、服部・鳥田バレエ団に入り、1966年バレエ団ピッコロ設立。子供の夢を育てるバレエ団として数々の童話バレエ を上演するかたわら、松崎すみ子バレエ公演として創作活動をし、現在に至る。現在バレエ団ピッコロ主宰、(社)日本バレエ協会 評議員、埼玉舞踊協会 理事、光が丘イマコミュニティバレエ会長。

■「舞踏の基礎」大野慶人
〈プロフィール〉 1938年、東京に生まれる。パントマイム、クラシックバレエを及川広信(アルトー館主宰)に師事。1959年、土方巽「禁色」に出 演、舞踏の始まりと言われている、以後 父・大野一雄と共に土方巽第一期暗黒舞踊公演に参加。1985年大野一雄舞踏公演「死海」に出演、以後「睡蓮」「花鳥風月」「白蓮」に演出・出演で参加、 現在に至る。

■シャロン・チェクリン 
〈プロフィール〉 アメリカの第1世代のダンスセラピスト。そのセッションは至高と言うにふさわしい。当協会顧問。

参加報告

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